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おめでとう、Tokyo Sessions!

最新アルバム“Tokyo Sessions”が、先週のアルバムチャートでトップ6入りしたことを、誇りを持ってお伝えしたいと思いました!このアルバムは、『Between Illness and Migration』のあとにリリースされたアルバムであり、発売日には Red Hot Chili Peppers 、 The Tragically Hip 、 Radiohead や Mumford and Sons などと並び、トップ10入りしました!この特別なアルバムをあなた自身のものにしてくれただけでなく、このアルバムにあるパーソナルな本質をみんなで分かち合う交流として解放してくれたことに、改めて、心より感謝致します!それこそ、私たちが最も誇りに思っていることです。

– Your Favorite Enemies

今すぐ、あなたのものにしましょう!

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祝リリース日!“Tokyo Sessions”が公式リリースされました。この喜びを皆さんと分かち合えて嬉しいです!

もしもアルバムを予約購入された方は、メールの受信ボックスを確かめて下さい。そして、もしも予約していなかったのだとしたら、今すぐ入手しましょう!待つ理由などないはずです!

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激ロックマガジン レビュー

枚挙にいとまがない親日家のミュージシャン。彼ら彼女たちが日本という決して近いとは言えない国に興味を持つきっかけは、日本人の国民性だったり、美術だったり、アニメだったり、ファッションだったり、ゲームだったりとそれぞれに違うわけだが、カナダの6人組、YOUR FAVORITE ENEMIES(以下YFE)のフロントマン、Alex Foster(Vo)は16歳から35歳までの自殺率が先進国で1番高いというショッキングな事実から日本という国に興味を持ったという。“何とかしなければ”とAlexはその時、思ったそうだ。

国際的な人権擁護団体として知られるアムネスティ・インターナショナルのスポークスパーソンという社会活動家の顔も持つAlexにとって、遠い外国の問題とは言え、それは絶対に見過ごせないことだったに違いない。

2008年、同郷の人気ポップ・パンク・バンド、SIMPLE PLANの来日ツアーにサポート・バンドとして帯同したYFEはその後も日本と関わり続け、2011年3月11日に東日本大震災が起きると、はるばる日本にやってきて、被災者の支援やライヴを行ったそうだ。

そんな彼らにとって、日本でアルバムをリリースすることは長年の念願だったにちがいない。それがこの3月、ついに実現する。すでに熱心なファンがここ日本にもいる彼らではあるが、今一度、そのプロフィールを振り返っておきたい。

2006年にモントリオールで活動を開始したYFEは紅一点メンバー、Miss Isabel(Key)を含む6人組。翌2007年、DIY(Do it yourself)を掲げる彼らは自主レーベル、Hopeful TRAGEDYを立ち上げ、1st EPをリリース。精力的にライヴ活動を行う一方、コミュニケーションのツールとしてネットを最大限に使い、ネット配信の動画チャンネル「YFE-TV」をスタートさせるほか、草の根的プロモーションを展開。ファンによるストリート・チームの協力の下、カナダ国内のみならず、世界各国にファン・ベースを作っていったという。

そして2008年、1stアルバム『Love Is A Promise Whispering Goodbye』をリリースした彼らは同年、石元丈晴による『Dissidia Final Fantasy』のオリジナル・サウンドトラック・アルバムに「Cosmos」と「Chaos」の2曲を提供。同シリーズに参加した初の海外アーティストとして話題になった。

今回、彼らがリリースする『Between Illness And Migration』は昨年8月にリリースした『Vague Souvenir』以来となる3作目のフルレングス・アルバム。社会活動家の顔も持つフロントマンが率いるロック・バンドという情報から、どれだけ熱いロックと思いきや、これがなんとダークかつクールなオルタナ・ギター・ロックなんだから驚かされる。歌うと言うよりも語るように言葉を投げかけるAlexのヴォーカルにMiss Isabelのアンニュイな歌声が絡むTrack.1「Empire Of Sorrows」なんてまるで『Goo』の頃のSONIC YOUTHみたいだ。

とは言え、デジタル・ビートを使った「A View From Within」(日本人女性によるナレーションが入る)、サイケデリック・ロックあるいはハード・ロックにも聴こえる「Underneath A Stretching Skyline」「Muet Aux Temps Des Amours」、エモーショナルなロックの「Where Did We Lose Each Other」、轟音ギターをかき鳴らす「One Step Away」、ピアノとアコースティック・ギターを使ったバラードの「Little Sister」といった多彩な曲からは、そんな一言では語りきれないバックグラウンドが窺える。因みに海外ではPIXIES、NIRVANA、PLACEBO、U2、RADIOHEADからの影響が指摘されている。圧巻は11分におよぶ「From The City To The Ocean」。シンプルなリフレインを軸にした演奏が疾走感を失うことなく、じわじわと盛り上がるさまはあまりにもスリリング。バンドの実力を物語るクールな熱演だ。

満を持しての日本デビュー。どこかミステリアスなところも感じさせるその世界観はさらに多くのファンを虜にするに違いない。日本盤にはボーナス・トラックが2曲追加されるそうだ。

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