ウィンターブルー

アルバムのプロセスを通して、私は光栄にもバンドメンバーと一緒にスタジオにいることができました。そして彼らがアルバムと色を結びつけているのに、私はとても感銘を受けたのです。アイディアに命を吹き込む才能…言葉や音楽を通してだけでなく、写真や絵を通しても。彼らがよく口にしていたイメージは、アルバムの始まりを描写するものでした。そのイメージというのが、シンプルかつ複雑な、“冬の青さ”でした。

冬の空はいつもより青く見えます。多分、雪の白さとのコントラストのせいでしょう。もしくは空に、ある種の暖かさを見出そうとする私たちの想いが反射するのかもしれません。朝の寒さだけに見つけられる青、太陽が昇りきるずっと前、朝日が顔を出す瞬間。それと同じ冷ややかな、氷河のような、孤独を好む青。でも、最も優美な黄金の日の出、真紅の炎のような、赤紫色の燃えるような色も生みます。まるでその日が死ぬ前に、最も寒い朝でも自分が与えたい色によって、家と呼べるだけの暖かい場所を開花させることができるのだと、私たちに理解させようとしてるように。

そして、それがBetween Illness And Migrationの全て。冬の青さに色づかれた新しい夜明けを通して輝く、信じる心の光線から生まれる奇妙さに対抗する旅。それは、天から贈られたきらびやかな衣服で、その最も素晴らしい色を明らかにしています。

– ステファニー

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